2007年06月30日

如念尼

07.6.27-3.jpg  如念尼(にょねんに)この言葉の響きが印象的だ。すべて「な行」だ。 nyonenni と n が4字もある。女性的なやわらかな法名。僕は了勝 ryosyo。それに比して無粋な音だなあと思う。
 昨日,大雨洪水警報の中を市内に出る。銀行のATMの前に長蛇の列。帰宅してテレビで公務員のボーナス日だったことを知る。そうか。ちょうど2年前僕は少年院を退職して,名神,北陸道を敦賀に向って車を走らせていたのだ。あの日も大雨だった。涙で言葉が出なかった離任式の雰囲気をそのまま引きずってハンドルを握っていたことを思い出す。
 庫裏の玄関前に,法名で表札を掲げて2年。一体どこに向っているのか。門徒さん方のやさしい眼差しをいただき続けたことだけは,まちがいない。
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2007年06月29日

生口島を訪れる

07.6.27-2.jpg  誘われて1泊2日で広島県の瀬戸内海に浮かぶ生口島を訪れる。承元の法難(親鸞聖人が越後に御流罪となった念仏停止の法難)。その発端となったのが上皇の女官姉妹の出家とされる。その松虫・鈴虫ゆかりの寺を巡る。
 見学先で,如念尼という法然上人を慕って出家した皇女の存在を教えられる。あの当時,念仏の教えにあい出家することの大変さを思う。出家までしなければ念仏申すことができなかったのかもしれない。その伝承を守っているのが真言宗の寺ということも不思議な気がする。
 念仏の教えに殉じる。そんな感じもする。そこまでしなければならないほど切羽詰ったものがあったはず。そして生身の人間としての,思いもあったハズ。
 
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2007年06月27日

がつん!

07.6.25.jpg  法話会の前日。婦人会の皆さんが準備に来てくださって,僕も本堂で何かしていた。そのとき,「電話!」の声で渡り廊下を走った。何と鴨居にガツン。
 痛いなあと思いながら手を頭にやると血がついているんではないか。「血が出てよかったのよ。」と言われたけれど,あれから3,4日経っているのにまだ痛い。
 「調子こいた」自分のオッチョコチョイがこういう結果を生むのです。でも,まだ,来訪のばあちゃんに「法話会よかったよ。」と言われ,野菜などを頂戴する。その名残りの余韻に酔いしれている。
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2007年06月26日

ルドベリヤ?

07.624-1.jpg  24日の法話会の日にいただいた花。確かルドベリヤと聞いたような気がするんだけれど,ネットで検索しても出てこない。本当は何という花か。沢山の方からいろんな花を頂戴したのだけれど,花の名を言えない花が多い。別に名なんか知らなくてもいいのに,なぜ名前を知ることににこだわるのだろう。
 プロ野球の選手や大相撲の力士をほとんど知らなくなってしまった。そして,覚えようともしなくなっている。スポーツにもそして色んな世事にも関心をなくしている。自分は,今,何に向っているのかと思う。
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2007年06月25日

外しか見えない眼

07.6.24-2.jpg  昨日は,婦人会主催の法話会。雨の中,準備した座布団が足らなくなるほど大勢のお参りに驚く。夜の法座も予想を超えて沢山お参りいただいた。
 正信偈・同朋奉讃の後,先生のお話を聞く。「聞くことの大切さ」を色んな話題から教えていただいた。お内仏(仏壇)の意味って何だろうと説き明かしてくださった。自分の目は外しか見えない。本当の私自身を見せてくださるのが仏法だと力を込めて話してくださった。
 寺の行事の中心は法話の聴聞を中心にという,当たり前のことだけれど,少しでもそのことに近づけたかと思う。本当に皆さんの力でこの法座を終えることが出来ました。
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2007年06月24日

トイレにも花瓶

07.6.23-1.jpg  いよいよ今日は法話会。昨日は,婦人会の役員方が来てくださって,本堂や座敷の掃除をしてくださる。玄関がクモの巣だらけと言われ,それに気づかなかったなあと思う。
 お座敷のアチコチにも花が活けられる。そして,トイレの洗面台にもこんなかわいい花活けられている。きれいになった部屋とこれらの花が,部屋の雰囲気を常の姿から華やいだものに変えてくれる。
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2007年06月23日

僕も地デジ

07.6.21-3.jpg  真っ赤な実ばかりが印象的な南天。でもこの時期の白い花を仏華にも使えるなあと思う。
 
 今のテレビ(受像機)でも,地デジに出来るよという話に乗って,ついに僕も地デジ。DVDレコーダーが不調で,その更新に併せて注文してしまった。
 確かに見える。画面も少しきれいになったような気がする。だが上下が切れて横長になるのだ。そんなことも知らなかった。いずれ,テレビも新しいものが欲しくなるか。
 リモコンのボタンが増えて,ばあちゃんたち困っているという話も分かる,わかる。
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2007年06月22日

手を振りほどく

07.6.21-2.jpg  今は花持ちが悪い。チョット早いかと思いながらアジサイを活ける。去年と違うのは,大きなアジサイを一つにしたことか。特に,足下に活けたガクアジサイが心配。初めて蘇鉄を使った。
 むかし,若かったころ,ある女性に手を握ろうとしたが強く振りほどかれたことを思い出す。あの失望感というか拒否された感触がよみがえる。あの恐ろしい孤立感を思い出す。
 でも,今は友がいる。そして門徒さんたちに守られている気がする。アジサイが枯れても,活け替えることができる。門徒さんに頼めば「どうぞ」という返事が返ってくる。そう思えることがありがたい。
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2007年06月21日

足りない

07.6.21-1.jpg  仏華の活け替えに挑戦。門徒さんや寺の庭などにあるものを集めたが,うーん足りない。あるものだけでとも思うが,今から少しだけ買い足しに行ってきます。
 昨晩,いつもの彦根での勉強会を終えて帰ると,電話が鳴っている。「こんなに遅く何だろう」と思って取ると,ある総代からだ。今すぐNHKを見よと言うのだ。『その時歴史が動いた』で蓮如さんをやっている。こういう電話って嬉しい。僕からでなく,総代さんから逆に「見よ。」って言われたことが嬉しい。
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2007年06月20日

ひけらかし

07.6.1-3.jpg  昨日一日,キーボードに向って,7月1日の講演のレジュメ作りをする。その作業を進めるうちに,自分の気分がハイになっていくことに気づく。ナゼだ。
 これって,自分の「ひけらかし」「見せびらかし」性分を満足させることなのだ。自分の言動の根っ子部分に,これがある。潰そうつぶそうと思いながらも,埋めきれない,この性分。品よく生きようと思ってもどうにもならない。
 教育再生会議なるところで,「赤ちゃんを抱いて,目を見ながら母乳を」というフレーズがあったらしい。僕の母は高齢でもあり戦後の食糧難で母乳が出なかった。それで,僕は近所から山羊の乳を戴いて生き延びたらしい。それが,自分のこの性分の出発点なのかもしれない。今あるそのままに満足できない飢餓感は母乳が飲めず,山羊の乳のために形成されたのか。そんなことを思う。
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2007年06月19日

元の肩書き

07.6.18.jpg  2年前,親しかったある少年院長に,退職してこの寺に入寺することを決めたことを漏らしたとき,「肩書きのない人生を始めるのですね。」と言われた。
 むろんそのツモリだった。だがどうだろう。この7月1日の社明運動の講演を引き受けた時,「保護司(高雲寺住職)」で演題のメモを渡した。ところが「元交野女子学院長」としたいと言われた。そりゃあそうだ。保護司としても住職としても何の実績もないし,講演を依頼されるわけもない。
 昔,現職時代の肩書きにボールペンで「元」の一字を書き足した名刺を頂戴して,驚き,そういう生き方をしたくないと一瞬思った。でも,それと同じことをしている。
 現職時代の体験を自慢気に話す自分がイヤになっていた。この頃は,それを因業と思うようになった。事実だし否定すべきものでもない。そのまんまが今の自分を作っているのだからと開き直っている。今をどう生きているか,それが問われているのだろう。
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2007年06月18日

どじ

07.6.17-2.jpg  座椅子から起ち上がる際に,蚊取り線香の皿を踏んでひっくりかえす。老眼鏡を踏むなんて結構ある。先日は爪楊枝をケースごと床に落として,この時は悲惨だった。一つ一つ拾って向きをそろえて戻した。
 このところ,3日間,夕方に来客が続いている。不思議に日中の来客はない。いずれも晩酌の最中で,赤い顔でお迎えする。そして,呑み過ぎないようにと言われる。
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2007年06月17日

法話会

07.6.12-3.jpg  今月24日(日)に婦人会主催の法話会が予定されている。この地区の二つの寺の仏教婦人会が交互に主催している。今年は高雲寺仏教婦人会が当番だ。
 そこで,僕の住職就任式でもご出講いただいた大阪の高島先生に講師をお願いした。
 今は,その24日の行事に標準を合わせて準備している。仏華もその直前に活け替えようと,実は先日,講習会で教えていただいた若松の真を考えている。しかし,花屋にはない。「山から取ってきたら。」と言われる。ところが,近所の山を回っても適当なものがない。寺の庭の実生と思われる松から1本取れただけ。できるだけ,まわりのものでと考えているけれど。ハランと蘇鉄は寺にあるが,あちこち門徒さんの花畑を見てまわって,目星をつける。
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2007年06月16日

ほっこり

07.6.16.jpg  つい最近まで,「ほっこりする。」の意味を間違えて聞いていた。「ほっとする。ヤレヤレと一息つく。」そういう意味だと思い込んでいたが,どうも違うらしいと気づいた。むしろ逆の「疲れた。」「大変だった。」というニュアンスの言葉と知った。
 どうも京ことばらしい。この地も京文化の影響を受けていたということか。
 昨日は,M責役と共に長浜別院の清掃奉仕に行ってきた。掃除の途中で,後堂(本堂の裏側)の拭き掃除を割り当てられた。何せ広いから汗まみれになって廊下を拭いてきたが,「ほっこりする。」普段体を動かしていない証拠か。
 
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2007年06月15日

床がピカピカ

07.6.14.jpg  午前中,雨が降ったからと,Kさんがばあちゃんとお孫さんを連れて台所の床を磨きに来てくださる。洗剤をつけたナイロンたわしでゴシゴシ,それを古いタオルで拭き取る。うす汚れていた床がきれいになりました。ありがとうございました。
 午後から,ある会合に出席するために敦賀へ。善意を推奨する運動なのだが,あいさつや親切をことさら取り上げてする運動になじめない自分の体質を思う。こういう団体とも関係を持たねばならぬのは,おつきあいか,しがらみか。どうも皆さん御苦労様としか言いようがない。
 来賓あいさつで少し気になる言葉が。「最近の少年犯罪の増加」というフレーズ。二人までがそうおっしゃった。警察庁のキャンペーンなのかマスコミの影響なのか。確か,今は数的には減少傾向のハズ。何か「増加」と言わずにおれぬものがあるのか。安全安心を主張するためには,そういう危機感みたいなものが必要なのか。
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2007年06月14日

昼顔

07.6.13.jpg  昼顔を植えたプランターを移動する。本堂の雪囲いの西側に這わせる段取り。日照時間の少ないことが気になる。うまくいくだろうか。
 今は玉ねぎとじゃがいもの収穫期,何人もから「いらんか?」と声を掛けられる。そして,キューリの初物もいただく。
 「本当に親鸞聖人に出会ったのか。どう確かめる。」とお話された一昨日の講義が耳に残っている。5年前,僕の受検した教師検定試験(僧侶の資格の検定)での真宗学の問題が「出会い」だったことを思い出す。きちんと答案に書き込めなかったが,幸いにも合格した。
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2007年06月13日

最終回

07.6.12-2.jpg  毎月,長浜で行われていた若手僧侶の講座。この6月が最終回ということで,先生を囲んで有志で懇親会。みなの顔が赤いのはお酒のせい。
 若手の共通点は,みな仕事を持っているということで,忙しい中をやりくりして夜7時半に集まる。終わっても早々に引き上げる人が多い。懇親会に残ったのは年長のスタッフといわれる人ばかりが中心となってしまった。
 座談会の中で,先生のお話をテープ起こしをしている人や,この講座を一ヶ月の中心においているなど,真摯な意欲を表す人が多かった。若い人の息吹きを感じるのはいい。
 僕にとっても,この講座で親鸞聖人を集中的に語っていただいたノートが,有り難い財産になったような気がする。ありがとうございました。
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2007年06月12日

護法

07.6.9-5.jpg  (勧修寺の睡蓮)
 昨日も長浜別院に行ってきた。「護法と破法」の題でのお話。仏法を守るというけれど,破法の実態を確かめなければと語られ,お念仏に逆らっている自分を見ない限り,お念仏が本当に有り難いことが分からないと。
 仏法相続というけれど,本当に護法・相続になっているのかと言われた。真宗講座があちこちで開かれているけれど,文化講座や教養講座になってしまって,真宗そのもの,信心の相続になっているのかと嘆かれた。
 質問者の「お話がムツカシイ。」に対して「深いんです。」とお答えになった。
 住職の一番の仕事は仏法の伝持なんだけど,うーん。
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2007年06月11日

本廟奉仕

07.6.9-1.jpg  組(近くのお寺の集まり)の呼びかけで,東本願寺の同朋会館に1泊2日行ってくる。何度かこの本廟奉仕に行っているが,今回は門徒さん方と一緒だ。今までは奉仕団の一員だったが,僧侶であるせいで自分が必然的に指導的な気分になってしまう。
 そうなると,初めての人,何年ぶりかの人が,この上山を特別のこととして参加されていることに意識がいく。そんな中で,手馴れたスタッフの一人の軽い言動が気になって,つい苦言を呈してしまった。そして,ヒトを裁くのは,こっちが何か正しいものを振りかざしていることだし姿勢の高さが顕わになることでもあるなと思い,帰路のバスの中で,何度もグズグズと思い出しながら帰る。
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2007年06月09日

寺のことやから

07.5.11-3.jpg  このところ,毎日のように責役や総代と顔を合わせている。そして,いろんなおしゃべりの中で,よく出てくるのが,「寺のこっちゃから」とか「その方が寺のためにはいい」というフレーズ。
 他所から入寺してきた僕には,ちょっとはかり知れない感覚。先祖から大事に守ってきた,そして自分たちもという責任感というか愛情というか。その上にチョコンと乗っている自分。何か不思議な感覚だ。
 恒例となっているお盆前のオミガキや剪定作業の段取りも決まりました。
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2007年06月08日

今年も植えました

07.6.7-2.jpg  大好きな西洋朝顔,ヘブンリーブルー。今年も植えました。種があまったので,苗床に再度,蒔きました。植える場所がもうないので,苗のほしい方に差し上げるつもり。昨年は下の方の葉が黄色くなって,花が高いところにしか咲かないことになったので,今年はその失敗をしないようにしたい。水か追肥の管理が課題と思うけれど。
 ほとんど余白だったスケジュールも,不思議に色んな日程が詰まってくる。週末は,京都の東本願寺へ,週があけたら連続して長浜や彦根へ。地元中学への読書ボランティアなるものも引き受けた。毎日が日曜日というのは,自分の好きに予定が立てられるということか。
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2007年06月07日

エレベーターの前で

07.6.6.jpg  福井市内のある大きな病院。周知のことだが,病院のエレベーターの動きはゆっくりだ。病室に上がるエレベーターの前に立つ。しばらく待つ間に,何人かの人が集まる。最初の人,盛んに舌打ちの音が聞こえる。二人目,今度の女性はしばらくしてため息。次に来た女性は眉間にしわが。一つのゲージに一緒することがためらわれるほどのこの空気。自分も何だか暗い気分になってしまう。
 病院で笑顔を求めるのはムリだとは思うが,この空気では,みな少しでも早く抜け出したいと思うのもうなずける。
 この人たちには,心休まる家族や気心の知れた友人があるのだろうか。このごろ,ヒトを案じたり案じられることの素晴らしさみたいなことを思うことが多い。
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2007年06月06日

言う立場,受ける立場

07.6.4-2.jpg  同じ話題で,3日目も。昨日,ブログに『武士の一分』のラストシーンを妻の立場で見ていたと記して,ああいつも自分は,許しを求める,愛を乞う,救いを求めるといった一辺倒の思考が優先してしまう性癖があるなと思った。
 自分は男なのになぜ妻の立場で見てしまうのか。「だば あなたのおそばに いても いいんでがんすか。」の言葉にグウッと反応してしまうのか。言ったことはあっても,言われたことはない,このセリフの感覚。抱きしめてほしいと切実に願いながらも,抱きしめることがない。人を抱擁することのない僕の欠点のような気がする。自分の狭量さがそうさせる。
 先日読んだ今井雅晴『わが心の歎異抄』で,鎌倉時代の報恩謝徳には,報ずる,報いるという意味合いが強いというようなことが書かれていた。つい,謝念,感謝に力点をおいて受け取っていた僕。
 「報ずる」ことを忘れ,ただただ身勝手に求めるだけの思考から,脱却しなければ。でも,「大丈夫,抱きしめられている」という実感が先のような気もする。
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2007年06月05日

ゆるし

07.6.4-1.jpg  「愛は執着です。」とは,ある先生の言葉だった。なるほどと思いながらも,もう一つ腑に落ちない気持ちが残っていた。
 昨日書いたブログの続き。
 『武士の一分』のラストシーンを何度か見直した。心ならずも不貞をはたらき離縁された妻が,「だば あなたのおそばに いても いいんでがんすか。」 と言って,夫の胸に顔を埋めるシーンを繰り返し見た。僕は男なのに妻の気持ちになって見ている。
 先月,もらった社明運動のポスターのコピー,「おかえり。」と重なって,この言葉が胸に響く。これは,「ゆるし」だし「救い」だと思う。
 「そのままでいい。」という声も聞こえてきそうだ。母に叱られながらも抱きしめられ,ほおを伝わってきた温かみを,ふと思い出す。
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2007年06月04日

蚊取り線香

07.6.3.jpg  もう蚊取り線香の時期かと思いながら昨年の蚊取り線香を探す。今日は,早速買いに走らねばと少しうんざりする。まだ,石油コンロに鉄瓶を掛けたままなのに,確実に季節は変わっていく。
 
 昨日見たDVD『武士の一分』。夫婦いさかいの場面での会話。「貴方様のことを心配したいのでがんす。」というセリフが胸を突いた。そうか,つれあいを案じることが情愛なのだ。それなくしては,餓鬼畜生なのか。命をかけて,相手を思う,それが武士の一分なのか。自分の我がままをひたすら突き通して悦にいる男を何という。
 「だば,あなたのおそばに いても いいんでがんすか?」のシーンで落涙。 
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2007年06月03日

苦いもの

07.6.2-1.jpg  昨日,25年前に勤務した少年院のOB会に出席する。沢山の参加者,そして,昭和50年代の後半に,僕と同時代にその少年院に勤務した顔が沢山ある。それぞれの人に色んな思い出がある。
 施設見学させていただいて,この間の変遷の現実を目の当たりにする。寮舎内も案内いただいたが,自分がこういったものへの関心が見事に薄れていることに気づく。退職して2年。その間に,少年院教育に対する熱みたいなものを確実に失っている自分がいた。
 懇親会に入って,酌み交わしながらおしゃべり。当然,当時の思い出話や,仲間の消息などの話題となる。その中で「〇〇少年院のOB会には決して出ない。」とか「ここと××少年院以外はOB会を脱退した。」などという会話が気になった。それぞれに,施設に対する複雑な思いを抱えておられるなあと思う。
 僕はどうか。苦い思いをした少年院に平然と,何事もないかのような顔して出席している。厚顔無恥なのか。
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2007年06月02日

釣れるかな

07.6.1-4.jpg  偶然に僕のホームページを見つけましたと,10年前に勤務していた少年院の職員からメールを頂戴した。懐かしい思いでメールに返信する。釣り仲間でもあった。互いにチヌ釣りの釣果を競った人でもある。互いにとっては釣りの師匠でもある方が既に亡くなっているとの文面に驚く。彼は今も釣りキチなようだ。
 瀬戸内海より日本海の方が釣り荒れしていないから,きっと釣れますよと書いたけれど,カセにはいつも釣り人の姿がある。どうだろう。
 
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2007年06月01日

今日から6月

07.6.1.jpg  朝,白の半そでシャツで登校する生徒たちを見る。それで「ああ,今日から6月か。」と思う。実は,学校からの「この封筒をお返しください。」と書かれた封筒を預けるために登校時間に合わせて外に出たのだ。このごろ,こういうことが流行っているのか,保護司会でもらう封筒にも「この封筒お返しください。」と印刷されている。次回の会合に忘れないように,目立つ所に保管しておくのだが,つい持参するのを忘れてしまう。学校からの封筒もそうなのだ。封筒をもらってから2度も学校へお邪魔しているのにその度に持参するのを忘れる。これって少なからずストレスだ。外出時に携帯電話を忘れていることに気づく,あのなんとも言いようのない落ち着きのなさに通ずる。
 
 タネを植えていた昼顔の芽が出てきた。それをながめていると近所のばあちゃんに,「ゴエンさんマメやなあ。」と言われる。気軽なあいさつなんだろうが,マメでない自分を引け目に思う。境内の雑草も落ち葉もほったらかし,台所のシンクも汚れたまま。
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